絵本から学ぶ「食べる」ということ

ことだま

本屋さんに立ち寄って、ふと絵本が目にとまりました。

子どもの牛が自分が食べられると知っていて、最後にお母さんに会いに行くというお話です。

 

この本を読んで、「生きる」ということを「食べる」という目線を考えることができました。

 

僕たちは日々生きていくために様々なものを食べます。食べなければなりません。

たくさんの生き物の「命」を食べるということです。

 

 

僕たちは外部から栄養になるものを摂取してエレルギーを得ています。植物のように光合成する訳にはいきません。

米、野菜、肉、魚など様々なものを食材にしています。

 

この絵本を読めばきっと、「食べられる牛はかわいそう」という思いを抱くでしょう。その気持ちは間違っていません。

 

でも考えてみてください。それは「牛だけに限ったことでしょうか。」

 

 

牛も豚も鳥も生きています。植物も当然生きています。野菜は動かないからかわいそうではない、ということにはならないと思います。植物も生きています。

そして僕たちを支えている医療や技術の発展にも動物たちの体と命が犠牲になっています。

 

 

学校や家でこれらのことをちゃんと伝えられているのか、と疑問に思います。

あまりにも豊かになって、僕たちはそのことを忘れてしまっているように思います。大人も子どももです。

牛や豚が食べられるまでだけに焦点を当てても、かわいそうで終わってしまいます。ですが日々犠牲になっている命はそれだけではないのです。

 

たくさん命を犠牲にして、僕たちは命を繋いでいます。それが僕たちが「人間として生きる」ということだと思います。多くの命に支えられて生きることができているということだと思います。

 

 

だから、「かわいそうだから食べない。」「かわいそうだから残さない。」ではなくて、

 

自分たちが「生きていく」中でいただいているそれぞれの「命」に感謝して「食べる」「生きる」ということが大切でそれを子どもたちに伝えていかないといけないと思います。

そして自分自身もそのことを意識して過ごさないといけないと思います。

 

 

一冊の絵本を通して、生きていく上で「食べる」ということに焦点をあてて考えることができました。