「道」ちょっぴり怖い漢字の成り立ち講座

書道

 

本日の漢字は「道」

しばしば私たちの人生を「道」に例えた言い回しを耳にします。私の感覚としては、今現在この瞬間までの自分の歩んできた歴史そのものが道、あるいは自分の選んできた無数の選択が道だと思っています。今日は何をするのかに始まって、食べるものや勉強するかスマホを触るのか。みたいな感じで、私たちは日々無数の選択肢の中から自分で選んで未来を決めているということですね。

それでは今回は「道」の成り立ちについて詳しく見ていきましょう!!

 

○関連記事

「夢」〜ちょっぴり怖い漢字の成り立ち講座〜
個展開催中!!  2024年10月7日(月)〜10月14日(月) 今日の漢字は「夢」 夢と聞いて思い浮かぶ言葉の意味はきっと誰しも同じだと思います。でも、漢字の起源まで遡っていくと始まりは全く違う!!なん...

 

About me↓

プロフィール
書道家 戸野大信のサイトはこちら 大切にしていること 書道家として大切にしていること、それは「言葉の力」です。 中学生時代の恩師に言葉の大切さを教わりました。「言葉には不思議な力が宿っている。だ...

「道」は会意文字

道は、首と辵(辶)の組み合わせでできています。

辵は、「行く、歩く」の意味です。

元々の意味

古い時代には他の氏族の土地は、その氏族の霊や邪霊がいるとされ災いをもたらすものと考えられていました。そこでその土地を祓い清めるために異なる氏族の首を手に持ちながら進みました。

この行為を「導」といいます。首+辵+又(ゆう、手の形)の組み合わせからできています。

 

その祓い清めたところを「道」といいました。

 

 

現在の意味、使い方

「道」は「みち」としての使い方のほかに道理(物事の当然のすじみち)としても用いられ、華道・茶道のようにも使われています。

 

主な意味

①人や車などが往来するための所。道路。通路。

②目的地に至る途中。

③みちのり。距離。

④人が考えたり行ったりする事柄の道理。道理。

⑤特に、儒教・仏教などの特定の教義。

⑥道理をわきまえること。分別。

⑦てだて。手法。手段。

⑧方面。そのむき。

⑨足場

まとめ

いかがでしたか!?

成り立ちを想像するとなかなかハードな成り立ちだったのではないでしょうか。漢字の成り立ちを紐解いていくと、歴史的背景を想像することができます。人と人との争いと、当時の人たちが何を大切にして、どんなことを感じ信じてきたかがわかります。

これが漢字の成り立ちを知る面白さのひとつかもしれません。

 

◯参考文献

・新訂字統 著者 白川静

・常用字解 著者 白川静

・広辞苑  編者 新村出

 

 

7月に個展をします‼️
こんばんは、戸野大信です。本日は早速本題へ。 来月から京都での個展が始まります!デザインフェスタからあっという間に時が過ぎてしまいました。日々に追われながら水面下で淡々と準備を進めています! 会場は京都三...