こんにちは、戸野です。
2023年もあっという間に2月になりましたね。少しずつ今年の新作たちが誕生しています!!!
やっぱり「墨」の色合いって綺麗だなと改めて感じています。濃く墨を磨るためにはだいたい1時間〜1時間半くらいかかりまして、それだけでも腕が疲れます。笑
時間はかかっても自分で墨を磨る方が僕は好きです。大学の時には一日中墨磨り機を使っていました。書く紙が大きいので、機械を使わないと間に合わないんです!磨った墨は当然ながら防腐剤とかは入っていないので保存もできず、もったいないからと冷蔵庫で保存しておくと「うっ。」っとなってしまう匂いを放ちます。笑
さてさて、ふと「ラップでも書けるんじゃ、、、」と思い立ちまして!
やってみるといい線が書けました。新しいことを試しながらというのもやはり楽しいです!!捨てるのがもったいないくらい綺麗になったラップでした。
書くときはあまり細かいことを決めすぎず、考えすぎず、制御しすぎない様に心がけています。そのほうが自分の想像の範囲を超えていくので!(考えなさすぎて余白が無くなることもあります。笑)
黒の墨は単色ではありません。水の量によって滲み方が変わり、淡い墨はなんとも優しい風合いになります。今は黒だけではなく様々な色の墨もあります。
作品を制作するより前から、言葉が持つ意味とその言葉が持つ「色」を意識していました。優しい言葉はなんとなく暖色で、その中でも色のイメージが違います。教員時代には現場で受け入れられませんでしたが。笑
言葉の持つ色ということでなくても、言葉の奥の奥まで見つめて考えていくと見えてくるものがあると思っています。それを墨の濃淡や色墨、絵具を使うことで自分が感じている色彩を表現しています。作品に込められるのは限りがあるので、同じ言葉を書いても表現が違うこともあります。
つまり、無限に表現できる!!!ということです。これも書の面白さだと思います。一生書道ができるって最高ですね!
今年はどんな作品たちが生まれるのか、自分でも楽しみです!!