27歳になって気づいたこと。大人もそんなに強くない。

ことだま

 

こんばんは、戸野大信です。

今日は早速本題に入りたいと思います。内容はタイトルの通り、「大人だってそんなに強くないよね。」というお話です。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

僕も今年で27歳になりました。スポーツやニュースを見ていると、「え、あの人年下やん!!」と思うことが増えてきた今日この頃です。

この歳になって思うんです。「自分ってそんなに強くないな。むしろ弱い。」って。僕が幼い時に思い描いていた「大人」へのイメージとは少し違っています。なんかもっとなんでもできるというか、自由なイメージを抱いていたように思います。

 

このブログを読んでくださっている方はご存知の通り10月31日から個展が始まります。そう、もうそんなに日がないんです。そんな中募っていくのはワクワクをちょっと上回った「不安」です。

お金のことや、そもそもお客さんが来てくれるのかという不安もあります。お金はもう使っちゃっているのでどうにかするしかないんですが、過去最少の作品数なのに過去最多の費用が発生しています!初めのうちは請求書の額がメンタルにかなりの勢いで刺さっていましたが、今となっては少なからず感覚が麻痺しています。(笑)

もっと心配なのはお客さんが来てくれるかどうか。できる限りやれることはやりました。個展活動を初めてもう4年目ですが、ようやく五條市内のお店をまわってポスターやハガキを置いてもらえないか頼みにいきました。もう本当にようやくそれを始めたのかと今では思います。それでも6日間という短い期間で収益も上げないといけない、お客さんに来てもらわないとと思うとやっぱり不安ですね。

家庭に目を向けても、子育てで悩んだり、夫婦で思うように気持ちが伝えられていなくて一緒に涙することもあります。

 

でもこれって大人だけじゃなくて子どもも同じだと思うんです。子どもにも不安はあるし、やらないといけないことはあるし、逃げたくなるような嫌なことはあります。

 

不安になってしまうことが弱いんじゃなくて、泣いていることが弱いんじゃないんです。その気持ちを抱えながら、目の前のことを乗り越えて、自分のことを認めながら許しながら進んでいくことが「生きる」ことだと思います。

誰だって失敗するし、間違える。自分のことが嫌いになることだってあります。逃げ出したい時だってあります。いつどんな時もポジティブに客観的に考えることなんてなかなかできたものではありません。どんなにすごい様に思える人たちだってここは同じだと思います。

 

そこで大切なことは、一緒に乗り越えていく人が近くにいるということと、自分を許しながら前へ進んでいくことだと思います。

1人で全てのことをどうにかすることはできません。何かをするときその向こう側にいるのは必ず「人」です。直接でなくても必ず人と繋がっています。だから協力しちゃえばいいんです。完璧になんでもできる必要はなくて、頼っていいんです。自分が全力で取り組んでいる時、必ず誰かが力になってくれます。

 

そしてもうひとつ、自分を許すということ。これはなんだか意味が難しいですよね。僕たちは人と関わりながら生きています。それは同時に「人を傷つけながら生きる」ということだとも思っています。そんなつもりは無かったのに相手を傷つけていたり、何かを壊してしまったりするものです。仲間や家族も然りです。

そして時には自分自身のことも傷つけながら、傷つきながら生きている様に思います。そんな自分のことを許してあげられるのは「自分」です。周りの人が許してくれたって、自分で自分を許せないと心のモヤモヤは晴れません。だから自分のことを許して、認めてあげることも大切だと僕は思います。

 

こうした自分の弱さを知っているから、「強く生きられる」のかもしれません。まだ27歳なのでこれからの人生の中で実験していくのですが、今はそんなふうに思っています。

こんな思いが今回の個展の作品たちには詰まっています。思いを詰め込んだというよりは、「自分が出てきた」という方が合っているかもしれません。もしかしたらこれまでの作品たちとは雰囲気が異なるかもしれません。決して心が病んでいるわけではありません!むしろしっかりと前を向いています。自分のこれまでの人生の中で挫折も絶望も経験しました。でもそれで全てが終わってしまったわけではありません。暗闇の中にいてもきっと希望の光が射してくると信じています。少なくとも僕の経験上はそうでした。

 

人は誰かの言葉や出来事によってまた立ち直って一歩ずつ前へ歩いて行くことができます。

僕は書道家として、「言葉」を作品を通して表現しています。身の回りに溢れた言葉たちをよくよく観てみるとそこには意味以上の豊かな色彩があります。その彩りが作品たちが放っている「光」だと思っています。

作品たちが放っている光が皆様の心に届くことを願っています。今回の個展は、元気いっぱいの人は更にパワフルに、もし心に影ができてしまったなら温かく寄り添って明日へ一歩踏みだす力になりたい、そんな6日間になればと思っています。