「生きる」と「いきる」

ことだま

 

生きるということ。

 

難しいですね。難しいと考えている人ほど、きっと様々なことに思いを巡らせているんだと思います。人生は山あり谷ありとはよく言いますが、その通り。自分にとって良いことも悪いことも、得も損も、出会いも別れも、安堵も不安も、次々にやってきます。

 

ということはみんな分かっているんです。知っているはずなんです。完璧で最高に素晴らしいことだけが人生では無いと。

でも求めてしまうんですよね。

なんとなく理想の人生。親や子どもへの願望。社会での人間関係。

 

 

漢字は標語文字・表意文字と呼ばれ、意味を伴います。一方で平仮名は漢字を変形させたもの。「いきる」という文字の並びに意味はありません。この意味を持たない「いきる」の中に私たちそれぞれの人生観が入っていく余地がある気がするんです。

 

理想の人生、求められる人、社会に貢献できる人。こんな感じのキラキラしたものだけが人生だと思ってしまうと息苦しいですよね。時に失敗して、後悔して、取り返しのつかないことをしてしまう。人には言えないことだってあるでしょう。でも、その度にその場所からまた歩んでいくんです。

 

 

あまり悩み過ぎずに、こんな自分を自分で受け止めて、自分を許して。そこから一歩ずつ。